骨折

FRACTURE

骨折とは

最近は交通事故などによる骨折は少なくなってきたが変わりにトイプードルなどの小型犬の橈尺骨骨折が増えきている。ソファから飛び降りたり、抱えていて落としたなど比較的低いエネルギーで骨折しているのが特徴である。症例の多くは1歳未満で2〜3kgのことが多い。

中〜大型犬種であれば外固定、プレート固定、創外固定などどの様な治療法でも比較的多くは良好な成績が得られる一方でトイ犬種ではプレート固定を用いた場合でも合併症発生率は12、5%と通常の骨折治療に比べると2〜3倍高い割合で発生しているのが現状である。

最近では人医療と同様に獣医療においてもロッキングシステムを搭載したプレートが導入され当院でも骨折治療の際にロッキングプレートによる骨折治療を行っています。
ロッキングシステムはプレートとスクリューヘッドが一体化することで角度安定性が得られ骨折部を安定化します。
そのため従来のノンロッキングプレートに比べて高い強度が簡便に得られることから難易度に高い骨折治療には不可欠な存在となりつつあります。